物理的宇宙

物理学を自分なりに再構成することを目指すブログです

一般相対論

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この本の素晴らしい点は、「物理法則の座標系からの解放」という相対論の哲学を一貫して堅持しているところである。それはテンソル解析や微分幾何学といった数学と、我々が存在している現実の時空間を結びつける上で支柱となる考え方だ。相対論の一冊目におすすめ。

場の古典論、は相対論的な古典場の理論の古典的な名著である。その叙述の簡明さと明晰さは類書の中で群を抜いている。しばしば難易度が高いと言われ敬遠されるが、説明は意外にも丁寧であり、一歩一歩理解しようと思えばむしろわかりやすい。相対論的電磁気学の項目は無駄がなく網羅的だ。

ガウス単位系を使っていることだけが唯一の欠点なので、SI単位系に直してまとめノートを作るのは院試対策の勉強になる。

一般相対論を解析力学を使って再構築した本。数学的な美しさを重視するディラックの趣向が現れている。アインシュタイン方程式だけでなく物質の運動も場の解析力学から導出してしまうのは面白い。