2形式のエネルギー収支
最大エントロピー過程のエネルギー収支の式
を外微分すると
となる。左辺の0はループ曲線の過程において一周した後エネルギーが増加しない(同じ状態なので自明だが)ということを意味する。右辺の各項をループで囲まれた部分の領域で積分すると、ストークスの定理からそれぞれの形でのエネルギーの収支が計算できる。
熱2形式とシンプレクティック形式
を熱2形式と呼ぶ。これはハミルトニアンのパラメーターの変換とは無関係なのでそれの下で不変である。
なのでこれがシンプレクティック形式で、X,Pがダルブー座標であるかのように見える。
だが、i=1,2,...nのnが偶数のとき多様体の次元が偶数ではないので、少なくともシンプレクティック多様体でない場合がある。けれども、シンプレクティック多様体との類似性を確認していくことにする。
正準1形式
もう一度
に戻り、正準1形式θを
と定義すると、確かに
である。
シンプレクティックポテンシャルと熱1形式
また、だけでなく、もなのでシンプレクティックポテンシャルであるように見える。
以後、アインシュタインの縮約記法を用いて、
と書くことにする。