複素ストークスの定理、あるいは複素グリーンの定理と呼べるような定理を証明します。
複素ストークスの定理
Cを複素平面(ガウス平面)上の閉曲線、D(C)をCが囲む領域とする。
ただし、Cが時計回りの場合は、D(C)の向きが裏返っていて、負の符号がつくとする。
この定理が成立すること自体が、複素ナブラ記法の勝利と言えるのではないでしょうか。
証明
Cのパラメータ表示をz(t)=x(t)+iy(t)とする。ここでx(t),y(t)は実数。
また、とする。ここでx,yは実数。
さらに、とする。
複素線積分、複素面積分の定義とグリーンの定理を使って、
最後に複素ナブラ演算子の定義を使った。