物理的宇宙

物理学を自分なりに再構成することを目指すブログです

複素線積分と複素面積分の定義

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複素線積分の定義を確認します。加えて、複素面積分というものも定義してみます。

複素線積分の定義

複素平面(ガウス平面)上のパラメータtで表された始点t=aと終点t=bのある曲線Cに沿った線積分は、そのパラメタ表示をz(t)と表すと、以下のように定義される。

\int_Cf(z)dz\equiv\int_a^bRe(f(z)\frac{dz}{dt})dt+i\int_a^bIm(f(z)\frac{dz}{dt})dt

これは単に形式的な変形をして実数積分に帰着させただけです。ReとImを使うことで実数関数だけの計算に帰着させています。

複素面積分の定義

引数zを実数x,yでz=x+iyと表すことで、複素関数fをf(x,y)=f(x+iy)と表す。

複素平面(ガウス平面)上の領域Dによるfの複素面積分

\int_Df(z)dS\equiv\int\int_DRef(x,y)dxdy+i\int\int Imf(z)dxdy

というように実数の二重積分で定義する。

これはdS=dxdyという気持ちです。これも実数積分に帰着させています。