当ブログは熱力学を量子論から導出することを目指す。
そのための熱力学を導出するための量子論の前提をまとめる。
ここでは状態が時間変化するシュレディンガー描像を用いる。
密度演算子
系の混合状態とは系の量子状態(純粋状態)のアンサンブルであり、密度演算子によって記述される。純粋状態を表す純粋演算子の確率分布のアンサンブルは、
という密度演算子で記述される。確率分布pは時間変化しない。
フォンノイマン方程式
系を測定していない間の時間発展はフォンノイマン方程式(量子リウビル方程式)によって記述される。
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これは密度演算子の定義とシュレディンガー方程式から導出可能だ。